アエロフロートのメリット・デメリット
来年の夏季休暇にスペインのアンダルシア州マラガに行くのにアエロフロート(Aeroflot)を使うことにしました。行きはコンフォートクラス(プレミアムエコノミー)、帰りはビジネスクラスです。
なお、モスクワからマラガはナローボディのためプレエコが存在しないのでエコノミーです。
しかし、今回Googleフライトで検索してみると、いつもの中国国際航空は出てこなくて、アエロフロートの安さが際立ちます。
マドリードやミラノまでエコノミーで8万円台。去年の中国国際航空バルセロナ5万円には及ばないもののいい線いってます。
プレエコでも13万円台。ビジネスはなんと約20万円。ただし実際にアエロフロートのサイトで検索するとないので数量に限りがあるようです。
行きは昼の便なのでプレミアムエコノミーで十分。というかそれでも贅沢ですが、勢いで取ってしまいました。
帰りは、スペインから東京まで夜便を選んだので疲れないようにビジネス。スペイン-モスクワとモスクワ-東京の二区間とも夜便にしたおかげで、スペイン最終日もたっぷり時間はあるし、ホテル代は節約できるし、モスクワ見物にも十分な時間が取れそうです。何より翌日からの仕事が楽。
その結果、費用も178,880円とリーズナブルです。ちなみに今回の旅行先候補地のひとつだったラスベガスを見るとエコノミーで14万円くらいしています。
検索結果はわかりやすいし、クラス指定も慣れればわかりやすいし、座席指定も予約確認もスムーズです。ちゃんと予約確認書も送られてくるし、ごく普通です。運賃適用規則もしっかり日本語化されています。
https://www.aeroflot.ru/jp-ja/information/purchase/rate/fare_rules
フライト検索すら満足にできない中国国際航空のサイトよりずっといいです。
惜しむらくは複数の座席指定をまとめてできないこと(一席ずつは普通にできます)。
2019/7/10現在、できるようになっていました!
あとは加算先マイル口座の変更を予約後はオンラインでできないことが残念です。
スターアライアンスやワンワールドの上級会員資格をとることは容易ではありませんが、スカイチームの場合、デルタ スカイマイル アメリカン ・エキスプレス・ゴールド・カードに26000円払えばとりあえず一年分の資格を取得できてしまいます(次年度は150万円の利用が必要)。
仮に、来年の夏と冬の2回ヨーロッパに旅行した場合、8回ラウンジ利用できる可能性があります。ということは26000/8=3250円。妻の分も合わせれば、1回あたり1625円で利用できることになります。これなら、軽食、酒、シャワーで元が取れます。
入会時にもらえる8000マイルを1マイル1円とすれば、それぞれ2250円、1125円となり更にお得です。マイル界では1マイル2円で計算する場合も多いようです。
8月に取得して、9月、12月、7月と三回の旅行に使えればさらにお得になります。
例えば、空港のラウンジを探そうと思えば、ラウンジページでラウンジ一覧を見ることができ、各ラウンジのページに飛べば詳細を見ることができ、Locationをクリックすれば、地図に飛び、場所を確認することができます。その逆に、地図から説明ページに飛ぶこともできます。
今回トランジットで市内観光をするので、荷物預り所のページを見てみると、料金が書いてあり、Locationを見ればアエロエクスプレスのターミナル地下にも預り所があることがわかります。
これまで見た空港サイトの中でもっともよく出来ています。
https://ja.delta.com/content/www/en_US/skymiles/how-to-earn-miles/airline-partners.html
今回のケースだと、アエロフロートに加算すればおそらく21,052マイルになるけれど、デルタに加算したらおそらく13,000マイル位にしかなりません。
続けて乗る予定があるのならアエロフロートに加算してスカイチームの航空券を取得するのも一つかもしれません。
ちなみに、アエロフロートのページで見ると、東京-ソウルのエコノミー往復で5万マイルと渋いけれど、東京-デリーでも5万マイルと、近くは割高、遠くは割安という感じです。
https://www.aeroflot.ru/ikm/?lang=en
2019/2現在、検索してみると12月中旬のデルタの最安必要マイル数は次のような感じでした。
東京-ソウル 15,000
東京-北京 35,000 (香港、台北も同様)
東京-クアラルンプール 45,000 (ホーチミンも同様)
東京-ホノルル 62,000 (パラオは60,000)
東京-シドニー 70,000 (オークランドも同様)
東京-デリー 80,000 (コロンボも同様)
二回行けばソウル、三回で中国という感じではないかと思います。
しかし、デルタは過去に予告なくマイル交換条件の改悪を行っているので、今後も行われる可能性がありそうです。
アエロフロートのラウンジ紹介ページ
ターミナルD: 地図3F 4F
ターミナルE:
私の記憶違いかもしれませんが、以前アエロフロートのサイトを見た時には、ビジネスクラスで使えるラウンジが少なかったと思います。今見ると記述が変わっているように見えます。またプライオリティパスの条件も変更があったのか利用「時刻」制限がなくなっています(利用時間は最大3時間)。そのため、この項目を書き直しました。(2019/09-07)
有料で誰でも入れるラウンジは、サービスが今ひとつだったり、設備がしょぼかったり、やたら混んでいたり、狭かったり、セキュリティ的にも今一つと、いい印象はありません。
どんな感じか、実際に見てきたいと思います。
とはいえ、東欧のベストエアラインと言われても…
機内食はビジネスクラスのメインディッシュを出すということなので、そのため獲得したのでしょう。プレエコの機内食は楽しみです。
スカイトラックスレーティングは2019年現在四つ星なのでそれなりに良いということになります。タイ航空、ニュージーランド航空も四つ星です。最近までANAもJALも四つ星でした。
エコノミークラスに比べてシート幅は約7.5cm広く、シートピッチは約15cm長いものです。リクライニングはそれほど期待できなさそうです。
食事についてはビジネスクラスのメインディッシュが出るようです。
次はYoutubeの動画
https://youtu.be/tmDr0sOB2uI
そして上に書いたようにラウンジ利用はできず受託手荷物の優先取り扱いもありません。
食事とシートがアップグレードされる以外はエコノミーということです。プレエコにしては安いので仕方ないというか、他のサービスがついて高くなるよりいいです。
果たしてシートと食事に差額を払う価値があるのかどうか。乗ってみてからのお楽しみです。
これまでアエロフロートが行っていた預け荷物の処理を、それまで国内航空便の荷物を担当していた空港子会社が引き継いだところ、人員不足とトレーニング不足により6/1には2000個の遅延が発生したということです。
なんでも、空港子会社はアエロフロートより1割給料が安いうえに航空券の購入優遇もないため従業員が会社を移るインセンティブが低かったそうです。
その結果2000人必要な従業員は1600人しかいなくて現在500人をトレーニング中ということです。運輸相は8月15日までに事態を平常化するよう指示を出したそうです。
https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/07/e007d743adab2013.html
8/15までの正常化は無理としても、9月半ばにはすべてのトレーニングが終わりそうなので、私たちは何とかセーフかもしれません。
行きは10時間、帰りは13時間半の乗り継ぎ時間を確保してあるので、さすがに積んでくれることでしょう。ロシアだと思ってたっぷり乗り継ぎ時間を用意しておいてよかったです。
https://www.travel-and-mylife.com/2019/02/premium-economy-rome.html
なお、モスクワからマラガはナローボディのためプレエコが存在しないのでエコノミーです。
メリット
- とにかく安い
- 行き帰りで別クラスの予約が可能
- 意外に使いやすいWebサイト
- デルタ航空のスカイマイルに加算可能
- デルタの上級会員資格を利用可能
- シェレメーチェボ空港のサイトが異様によく出来ている
とにかく安い
アエロフロートと言えばロシアの航空会社。これまでは中国国際航空同様、気が進まない航空会社の一つで、できれば乗りたくないと思っていました。しかし、今回Googleフライトで検索してみると、いつもの中国国際航空は出てこなくて、アエロフロートの安さが際立ちます。
マドリードやミラノまでエコノミーで8万円台。去年の中国国際航空バルセロナ5万円には及ばないもののいい線いってます。
プレエコでも13万円台。ビジネスはなんと約20万円。ただし実際にアエロフロートのサイトで検索するとないので数量に限りがあるようです。
行き帰りで別クラスの予約が可能
普通の航空会社では、往路と復路は同じクラスしか予約できないような気がします。しかし、アエロフロートは冒頭で書いたように別々のクラスで予約可能です。行きは昼の便なのでプレミアムエコノミーで十分。というかそれでも贅沢ですが、勢いで取ってしまいました。
帰りは、スペインから東京まで夜便を選んだので疲れないようにビジネス。スペイン-モスクワとモスクワ-東京の二区間とも夜便にしたおかげで、スペイン最終日もたっぷり時間はあるし、ホテル代は節約できるし、モスクワ見物にも十分な時間が取れそうです。何より翌日からの仕事が楽。
その結果、費用も178,880円とリーズナブルです。ちなみに今回の旅行先候補地のひとつだったラスベガスを見るとエコノミーで14万円くらいしています。
意外に使いやすいWebサイト
ロシアの会社のサイトなんて使いにくいだろうと思っていたら、意外に使いやすくてびっくり。検索結果はわかりやすいし、クラス指定も慣れればわかりやすいし、座席指定も予約確認もスムーズです。ちゃんと予約確認書も送られてくるし、ごく普通です。運賃適用規則もしっかり日本語化されています。
https://www.aeroflot.ru/jp-ja/information/purchase/rate/fare_rules
フライト検索すら満足にできない中国国際航空のサイトよりずっといいです。
2019/7/10現在、できるようになっていました!
あとは加算先マイル口座の変更を予約後はオンラインでできないことが残念です。
デルタ航空のスカイマイルに加算可能
獲得したマイルはデルタ航空のスカイマイルに加算することが可能です。デルタのマイルは有効期限がないのでじっくり貯めることが可能です。デルタの上級会員資格を利用可能
アエロフロートはデルタ航空と同じくスカイチームなので、デルタの上級会員資格を取得すれば、ラウンジ利用や手荷物受取優先を受けることが可能です。スターアライアンスやワンワールドの上級会員資格をとることは容易ではありませんが、スカイチームの場合、デルタ スカイマイル アメリカン ・エキスプレス・ゴールド・カードに26000円払えばとりあえず一年分の資格を取得できてしまいます(次年度は150万円の利用が必要)。
仮に、来年の夏と冬の2回ヨーロッパに旅行した場合、8回ラウンジ利用できる可能性があります。ということは26000/8=3250円。妻の分も合わせれば、1回あたり1625円で利用できることになります。これなら、軽食、酒、シャワーで元が取れます。
入会時にもらえる8000マイルを1マイル1円とすれば、それぞれ2250円、1125円となり更にお得です。マイル界では1マイル2円で計算する場合も多いようです。
8月に取得して、9月、12月、7月と三回の旅行に使えればさらにお得になります。
シェレメーチェボ空港のサイトが異様によく出来ている
アエロフロートのメリットいうわけではないけれど、メインハブとなるシェレメーチェボ空港のサイトが異様によく出来ています。例えば、空港のラウンジを探そうと思えば、ラウンジページでラウンジ一覧を見ることができ、各ラウンジのページに飛べば詳細を見ることができ、Locationをクリックすれば、地図に飛び、場所を確認することができます。その逆に、地図から説明ページに飛ぶこともできます。
今回トランジットで市内観光をするので、荷物預り所のページを見てみると、料金が書いてあり、Locationを見ればアエロエクスプレスのターミナル地下にも預り所があることがわかります。
これまで見た空港サイトの中でもっともよく出来ています。
デメリット
- マイルが2年で失効
- デルタに加算する場合加算率が低い
- 現実的な加算先がデルタ
- プレミアムエコノミーはラウンジ利用できない
- ラウンジが有料で誰でも利用可能
マイルが2年で失効
アエロフロートのマイルは2年で失効するようです。アメリカの大手航空会社の事実上無期限に比べると大幅に見劣りします。デルタに加算する場合加算率が低い
2019年1月現在、デルタに加算する場合の加算率はいま一つで、ビジネスクラスでも基本的に100%しか加算されません。予約クラスによってはさらに低く、50%や25%になってしまいます。https://ja.delta.com/content/www/en_US/skymiles/how-to-earn-miles/airline-partners.html
今回のケースだと、アエロフロートに加算すればおそらく21,052マイルになるけれど、デルタに加算したらおそらく13,000マイル位にしかなりません。
続けて乗る予定があるのならアエロフロートに加算してスカイチームの航空券を取得するのも一つかもしれません。
ちなみに、アエロフロートのページで見ると、東京-ソウルのエコノミー往復で5万マイルと渋いけれど、東京-デリーでも5万マイルと、近くは割高、遠くは割安という感じです。
https://www.aeroflot.ru/ikm/?lang=en
現実的な加算先がデルタ
デルタならマイル期限が無期限のため、たまに乗る航空会社のマイルを貯めておくにはもってこいです。2019/2現在、検索してみると12月中旬のデルタの最安必要マイル数は次のような感じでした。
東京-ソウル 15,000
東京-北京 35,000 (香港、台北も同様)
東京-クアラルンプール 45,000 (ホーチミンも同様)
東京-ホノルル 62,000 (パラオは60,000)
東京-シドニー 70,000 (オークランドも同様)
東京-デリー 80,000 (コロンボも同様)
二回行けばソウル、三回で中国という感じではないかと思います。
しかし、デルタは過去に予告なくマイル交換条件の改悪を行っているので、今後も行われる可能性がありそうです。
プレミアムエコノミーはラウンジ利用できない
ANAのプレミアムエコノミーならラウンジ利用が出来ます。しかし、残念ながらアエロフロートのコンフォートクラスはラウンジ利用が出来ません。荷物にプライオリティタグも付きません。ラウンジが有料で誰でも利用可能
空港のラウンジ紹介ページの写真を見ると、MoscowやSt. Petersburgラウンジは基本的にはアエロフロートのビジネスラウンジのように見えます。ただし、プライオリティパスなどの利用者も使えるし、お金を払えば誰でも使えるようです。アエロフロートのラウンジ紹介ページ
ターミナルD: 地図3F 4F
- Moscow 2018年オープンらしい
- Saint Petersburg 3Fのエレベーターで入る 仮眠室があるようです
- Gallery Gate32近く
- Sochi(国内線)
- Matryoshka(国内線)
ターミナルE:
- Galaxy
- Space
私の記憶違いかもしれませんが、以前アエロフロートのサイトを見た時には、ビジネスクラスで使えるラウンジが少なかったと思います。今見ると記述が変わっているように見えます。またプライオリティパスの条件も変更があったのか利用「時刻」制限がなくなっています(利用時間は最大3時間)。そのため、この項目を書き直しました。(2019/09-07)
有料で誰でも入れるラウンジは、サービスが今ひとつだったり、設備がしょぼかったり、やたら混んでいたり、狭かったり、セキュリティ的にも今一つと、いい印象はありません。
どんな感じか、実際に見てきたいと思います。
アエロフロートのスカイトラックス評価
アエロフロートは2018年7月17日(火)、スカイトラックスのワールド・エアライン・アワード2部門で受賞し、「東欧のベストエアライン」、「ベストプレミアムエコノミー機内食」賞を獲得したということです。https://flyteam.jp/news/article/97311
とはいえ、東欧のベストエアラインと言われても…
機内食はビジネスクラスのメインディッシュを出すということなので、そのため獲得したのでしょう。プレエコの機内食は楽しみです。
スカイトラックスレーティングは2019年現在四つ星なのでそれなりに良いということになります。タイ航空、ニュージーランド航空も四つ星です。最近までANAもJALも四つ星でした。
定時発着率
OAGのサイトによると2017年6月から2018年5月までの定時発着率は79.0%のようです。ANAは83.9、JALは84.5ですが、ユナイテッド航空80.7、ルフトハンザ73.9なので、モスクワにメインの空港があることを考えると良い成績なのではないかと思います。プレミアムエコノミーについて
アエロフロートのコンフォートクラス、いわゆるプレミアムエコノミーは、アエロフロートのサイトにある通り、2-4-2のシート配列で、シェルタイプのリクライニングシート。エコノミークラスに比べてシート幅は約7.5cm広く、シートピッチは約15cm長いものです。リクライニングはそれほど期待できなさそうです。
食事についてはビジネスクラスのメインディッシュが出るようです。
次はYoutubeの動画
https://youtu.be/tmDr0sOB2uI
そして上に書いたようにラウンジ利用はできず受託手荷物の優先取り扱いもありません。
食事とシートがアップグレードされる以外はエコノミーということです。プレエコにしては安いので仕方ないというか、他のサービスがついて高くなるよりいいです。
果たしてシートと食事に差額を払う価値があるのかどうか。乗ってみてからのお楽しみです。
預け荷物の大量遅延が発生中
2019年6月以降、モスクワ空港の預け荷物が大幅に遅延しているということです。これまでアエロフロートが行っていた預け荷物の処理を、それまで国内航空便の荷物を担当していた空港子会社が引き継いだところ、人員不足とトレーニング不足により6/1には2000個の遅延が発生したということです。
なんでも、空港子会社はアエロフロートより1割給料が安いうえに航空券の購入優遇もないため従業員が会社を移るインセンティブが低かったそうです。
その結果2000人必要な従業員は1600人しかいなくて現在500人をトレーニング中ということです。運輸相は8月15日までに事態を平常化するよう指示を出したそうです。
https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/07/e007d743adab2013.html
8/15までの正常化は無理としても、9月半ばにはすべてのトレーニングが終わりそうなので、私たちは何とかセーフかもしれません。
行きは10時間、帰りは13時間半の乗り継ぎ時間を確保してあるので、さすがに積んでくれることでしょう。ロシアだと思ってたっぷり乗り継ぎ時間を用意しておいてよかったです。
ローマにも行くことにしました
年末年始にローマにもアエロフロートで行くことにしました。https://www.travel-and-mylife.com/2019/02/premium-economy-rome.html
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