洗濯の実践的な基本

永年、洗濯をしてきて色々気が付いたことがあります。それらにより衣類がきれいになり長持ちもするようになりました。衣類が長持ちすればお金も節約できます。


いい洗濯機を選ぶ

洗濯機なんてどれも違わないんじゃないかと思っていたこともありました。しかし、昔、日経トレンディのテストを読んだところ、同じPanasonicの製品でもグレードが違うと縮み方や汚れの落ちが異なることがわかりました。

安い洗濯機を選ぶとその時は安く上がっても衣類が痛んだり汚れが落ちず、結局損をする可能性があることを考慮した方が良いと思います。

柔軟剤を使う

以前はローコスト至上主義で、余計なものを使うつもりがありませんでした。また、トレッキングが趣味の一つだったので、吸水速乾性能を低下させる柔軟仕上げ剤は使いませんでした。

しかし、試しに柔軟仕上げ剤を使い始めてみたところ、その効果に驚きを禁じえませんでした。

以前無印良品等で買ったタオルは、使っていくうちにゴワゴワになってしまい、タオルなんてそういうものだと思っていました。

ところが、柔軟仕上げ剤を使い始めてから新調したタオルは、半年経過してもフワフワのままです!

柔軟仕上げ剤は繊維をコーティングして摩擦を抑えるもののようです。その結果、静電気の発生を抑えてくれます。繊維自体の劣化も防いでくれるし、コーティングされているから汚れも落ちやすいのではないかと思います。

柔軟仕上げ剤を使う時は、絶対に専用の投入口に入れる必要があります。洗剤と一緒に入れてしまうと洗剤と反応してしまうため、柔軟にならない上に洗剤の汚れ落としも低下するという、入れないほうが良い結果になってしまいます。

デリケートなものにはネットを使う

昔は、ネットなんて使わずにそのまま洗濯機に放り込んでいました。そうするとアウトドアの化繊のTシャツなどはすぐ毛玉ができるし、綿のタオルやパジャマは固くなっていました。

しばらく前から、アウトドア製品やパジャマ等はネットに入れてから洗うようにしてみました。その結果、柔軟剤との効果も相まってか、衣類が劣化しにくくなりました。

以前だったらとっくにリタイアしていそうなアウトドア用の衣類が使用頻度が上がっているのにもかかわらず全然問題なく使えています。無印良品のフランネル風のパジャマも2シーズン過ぎましたがまだまだきれいで肌触りもよいです。

ネットだけでなく柔軟剤との相乗効果だと思いますが、お気に入りの衣類を長く使いたいならネットに入れて柔軟剤を使うべきだと思います。

なお、ネットが大きすぎて洗濯物が中で自由自在に動くようだとかえってよくないという話をテレビで見たことがあります。洗濯物のサイズに合わせたネットのサイズを選んだ方が良いようです。

洗剤を選ぶ

うちは部屋干しで、以前はタオルが臭う時がありました。それが部屋干し用の洗剤を使うことによりほとんど臭わなくなりました。

粉末洗剤は溶け残りが出るときがあったのと量るとき手が汚れるし、吸い込むと体に悪そうなので今は液体にしています。

色々試した結果、現在はアタックゼロを使っています。汚れ落ちが気になることもなく、臭いがすることもなく問題ありません。プッシュ式なので手も汚れず計量も簡単です。

ただし、時折プッシュする際に空気が混じる時があるのが玉に瑕です。

しつこい汚れにはお湯を使う

シーズン初めに保管しておいたワイシャツを出したら、エリが黄色くなっていたことがあります。

それを、洗濯機の注水の際にお湯を入れて、頑固な汚れを落とすコース(私の洗濯機ではパワフルコース)を使ったところ、なんとエリが白くなりました。

それではとシーズンオフの前にお湯とパワフルコースで洗ってしまうようにしたところ、黄色くならなくなりました。

エリが黄色くなるのは、エリに残った皮脂が酸化するためだそうです。要は汚れをしっかり落とし切ってあげれば黄色くならないということです。

お湯は風呂の残り湯を使うか、残り湯が嫌なら沸かしたばかりのお湯を使うとよいでしょう。洗濯機によっては残り湯用のポンプを内蔵したものもあります。新しい洗濯機の中には水道水を温めて使う事ができるものもあります。

しっかり量る

洗剤や柔軟剤は面倒でもしっかり量って入れましょう。洗濯機によっては水量が表示されるので、それに合わせて量りましょう。

洗剤が少なければ汚れが落ちません。多すぎると今度は洗剤が残って柔軟剤の効果を打ち消しかねません。

柔軟剤が多ければ、蓄積して黒ずみの原因にもなるし、次回の洗濯の際に本来の汚れが落ちにくくなります。(柔軟剤は洗剤から見ると汚れなので柔軟剤を落とすのに洗剤が使われてしまい、肝心の汚れが落ちなくなってしまいます)

洗濯槽のクリーニングを行う

洗濯機を使いっぱなしだと、段々と汚れがたまってきます。見えないところにもたまっていくので注意が必要です。汚れで繁殖した雑菌のせいで洗濯ものが臭ったりもするのだと思います。

以前は臭いが気になるときにだけ洗濯槽洗浄をしていましたが、しばらく前からパソコンのスケジュールソフトのアラームを使って定期的にクリーニングをするようにしました。スマホのアプリを使っても良いでしょう。

うちはPanasonicの洗濯機なので純正のクリーナーを使っています。

前はこれを夏前と夏が終わった時と、年2回使っていました。

今更ですが、槽洗浄コースを使う時にはハイターでも代用できることが分かったので、年1回はクリーナーを使い、それ以外は月一で安いハイターで洗浄しようと思っています。

槽洗浄のせいか、洗剤のせいか、はたまた柔軟剤のせいか、これから梅雨になってみないとわかりませんが、今のところまったく臭わなくなっています。

洗い終わったらすぐ干す

そんなの当たり前のことだと思われるかもしれませんが、結構後回しにして忘れる方もいらっしゃるのではないでしょうか。私はそうでした。

すぐに干さないと臭いやシワの原因になるので、アラームが鳴ったら面倒でも即行動しましょう。後でと思ったら臭くてしわだらけの服が出来上がります。

振りさばいてから干す

基本的には干した状態のまま乾きます。なので、干す前に振りさばいて、しわを取ってから干した方が良いです。シワシワのまま干せばシワシワの服が出来上がります。

強く振ると繊維が痛むので、手首のスナップを使って軽く小刻みに振ります。

ハンカチは、縦に四つ折りにして両端を軽く引っ張って形を整えてから干しています。こうするとゆがみを抑えることができます。

洗濯ものを伸ばさない

ハンガーをTシャツの首から入れたりしたらだめです。伸ばせばその分衣類は劣化します。

ハンガーにかけるときは、首がびろーんとならないように、衣類に負担をかけないようにしましょう。

きちんと洗濯すれば、衣類はきれいで長持ちします

洗剤や柔軟剤、洗濯機を適切に使うことで、お気に入りの衣類をきれいにかつ長く使うことができます。

面倒な点もあるかもしれませんが、しっかり使うことをお勧めします。

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