コロナで死ななくても不況で人は死にます

都内にある市区町村の10万人当たり感染者数を計算してみました。

コロナの現状

10万人当たり感染者グラフ付き



繁華街、いわゆる夜の街が大きいところがコロナも多いという結果になっています。住民の皆様はお気の毒です。

中野区と台東区はよくわかりませんが、中央区、千代田区はオフィス街で昼間人口が多いためでしょう。

元データ
これを見ると、7/12までのデータでは、東京 8.35人、神奈川 1.71人、埼玉 3.03人、千葉 1.71人と、東京都の感染者数が突出して多いことがわかります。

若い人の感染者数が多い

東京新聞の「東京都内の新型コロナ感染状況まとめ」を見ると、明らかに若い人ほど感染者数が多くなっていることがわかります。20代の累計感染者数は50代の約3倍です。


効果的な対策とバランスが必要

これらを見ると、一律都民は他県への移動を遠慮とか、連休中は不要不急の外出をするなとかではなく、繁華街には行くなとか、若い人は他県へ行くなとかした方が、効果的かつ経済的ダメージも少なくなるはずです。

繁華街に行くなというと補償問題がという話があるかもしれませんが、都民は他県に行くなだって観光地の人達からしたら営業妨害です。

医療機関がひっ迫すると盲腸や交通事故で怪我した人まで治療できず死んでしまうのでそれはマズイけれど、そうならないのであれば良しとするべきだと思います。

インフルエンザの死者は数千人

コロナの死者数はまだ千人程度です。しかし、インフルエンザの死者は2017年が2600人、2018年は3300人も亡くなっています。命が大事というのなら、なんでインフルエンザのときは自粛やテレワークしないのという話です。



上のデータは推計値ですが、コロナの場合は概ね漏れなくカウントされているのではないかと思うので、比較しても問題ないかと思います。

不況で増える現役世代の自殺者

それでも経済より命が大事というのであれば、不況になっても人は死にます。



上のグラフを見ると、バブル崩壊以後1万数千人も自殺者が増え、この10年位でようやくそれ以前の状態に戻ってきています。ざっくり言って20万人くらいは不況で死んでいる勘定です。

コロナによる死者は圧倒的に高齢者です。現役世代はほとんど死んでいません。



元データ

不況になって自殺するのは、現役世代の男性です。


上のグラフを見ると最初に中高年男性が解雇され又は破産して自殺し、その後若年層や高齢者に波及しているように見えます。

自殺者の周りには、困窮を迎えざるを得ない家族もいることでしょう。学校に行けなくなる子供たちもいると思います。自殺しなくても困窮する人たちが相当数いるはずです。

社会に対するインパクトを考えれば、コロナによる死者と自殺者とどちらを甘受すべきかは明らかです。

高齢者が死んでもいいというわけではありませんが、まだこれからの人生がある人と長く生きた人のどちらを優先すべきかは明らかです。また、不況が続けば結局高齢者にも影響が及んでしまいます。

医療機関がひっ迫しない限りは活動に制限はしない。制限するなら効果的に行う、というのが正しい政策だと思います。

都民と近隣県

東京都の通勤通学者969万人のうち、概ね1/3の291万人は他県からの方たちです。私の職場でも丁度1/3が他県から通勤されているので実感できます。隣の机の人が何も制限なしで都民は制限ありって、違和感を禁じえません。


都内に住んでいる人は、コロナ感染者と接触する可能性が高いから、と言いたくなるかもしれません。しかし、浦安、松戸、市川、船橋といった東京寄りの町は吉祥寺がある武蔵野市よりも10万人当たりの感染者数は多いんです。

千葉県の感染者が50人以上いる市町村の10万人当たり感染者数

仮に制限を掛けるにしても、23区内の人を対象にするべきでしょう。逆に多摩地区まで対象にするのであれば、神奈川、千葉、埼玉の東京寄りの地区の住民も対象とするべきでしょう。(する必要はないと思いますが)

なお、都知事の言っていることは単なる意見であって、法的根拠はないようです。


ストレスや運動不足による病気

家にこもって運動もせず、ストレスをためてその分飲んだり食べたりすれば、当然生活習慣病等のリスクが高まります。

2018年の死亡割合は、悪性新生物27.4%、心疾患15.3%、老衰8.0%、脳血管疾患7.9%、肺炎6.9%となっているそうです。老衰を除いた死者数は約69万人。


コロナで死ななくても、結局はこういった病気で死ぬ可能性が高まります。仮に1%増えたとすると7千人の増加ということになります。

コロナはただの風邪だ

と、ブラジル大統領は公言していてスゴイなと思いました。しかし、日本においてはコロナはただの風邪だは正しいと思っています。

私も最初に中国や韓国でブレイクしたときには、これはマズイと戦々恐々としていました。しかし、その後比較的短期間に両方とも終息し、春節で大量の中国人が来ていたはずの日本でも大したことはありませんでした。また、一時期増殖していた北海道でも、その後いったん終息しました。

それらを見ていて、日本では大したことがないのではと思うようになりました。私は今でもBCGによる免疫強化説が正しいのではないかと思っています。


4月頃に急激に増えた時にも、国内由来でこんなに増えるはずがないと思い、世界の感染者数カーブと比較したところ見事に一致しました。

そのため、飛行機が飛ばなくなったら終息するだろうと思っていたところ、案の定その後感染者数は順調に減少しました。

再度感染者が増え始めた時に、入国港の感染者数を見たところ、一時期0だった感染者数が増加していました。検疫で引っかかる人なんて小数でしょうから、相当数の感染者が流入しているのだろうと思っています。

(下の方に入国港のグラフがあります)

おそらく日本は放っておけば終息するんだろうと思います。

政策を打つのであれば徹底した入国者管理だろうと思います。

私は要請を守っています

2020/7/31追記
誤解のないように書いておきますが、私自身は政府の要請を守っています。

流行初期に政府が「暗に」飲みに行くな、と言った時から外に飲みに行ったことはありません。

食堂にしても、それ以来行ったのは一回だけです。それはなじみの定食屋で、いつも二階は貸し切り状態だったので行ったら、二階は閉鎖で一階での食事だったので、それ以来行っていません。

先日、キャンプに行きましたが、他県への移動が解除されてからです。

最近の急増について

2020/7/31追記
最近私も驚くほどに新規感染者が急増しています。

前回の流行の際は、新規感染者が増え始めた大体二週間後に死亡者数が増え始めています。そして、ピークを迎えた大体一か月後に死亡者数のピークを迎えています。


今回を見ると、感染者数が明らかに増え始めたのは6月末からですが、7月末現在死亡者数は微増にとどまっています。感染者が主に若い世代のためなのか、それとも治療方法や治療体制、老人ホーム等の防護体制がある程度確立されてきたからなのか。

感染者が増えたと不安にならずに数字を見ることをお勧めします。

マスコミの第一目的は売り上げです。彼らの飯の種は注目を集める記事です。彼らの話を鵜呑みにしていると判断を誤ります。

不況の恐れが現実のものに

2020/08/06追記
先日キャンプに行った際に訪れた万座温泉聚楽では、お昼の食事の営業はしていないということで、近所には営業していない宿泊施設もありました。草津温泉に行ってみると普段は人でいっぱいの公衆浴場も人が少なく、やはり食堂の一つは営業していませんでした。

観光業界がダメになれば、そこに納品している業者も売り上げが減少し、従業員の給料に波及すれば、一般の消費にも影響が出てきます。それはさらに悪循環します。

次の野口悠紀雄の記事でも、各業界での利益率減少と、他業界への波及によって大半の企業が赤字に近づく可能性が語られています。



高橋泰教授の納得いく仮説

2020/08/10追記
高橋泰教授という方が、とても納得のいく仮説を提唱されていました。しばらくまえにGoogleで記事のタイトルのみ見ていたものの、また根拠もなく適当なことを書いているんだろうと思って読んでいませんでした。しかし、読んでびっくり、こういうまともな話をする人もいるんだなと思いました。

要約すると、免疫には自然免疫と獲得免疫があり、日本においては自然免疫だけで対処可能。重症化する人は若い人ではゼロに近く、現役世代も少ない。自然免疫により感染の連鎖も断ち切られる。死者は最大で3800人。景気悪化で無くなる人とのバランスを取るべきで、若い人や、現役世代は通常の活動をするべき。



なお、高橋教授は、国の発表する死者をもとにモデルを構築しているかもしれません。しかし、BBCの記事をもとに考えるなら実際の死者はもっと多いはずなので、最大の死者数も増える可能性はあります。


とはいえ、どのみち、このままいけば不況や他の病気による死者が増えるのですから、とりあえず医療機関がひっ迫しない間は緩和して、だめならまた考えるというのが妥当だろうと思います。

自殺者40%増加

2020/11/21追記
案の定、自殺者が急激に増えています。10月は前年同月比40%の増加だそうです。普通に考えてコロナの影響だろうと思います。


去年に比べて614人増えています。コロナの死亡者数は現時点で1930人。年内には軽く超えるのではないかと思います。9月までの分を入れればもう超えている可能性もあります。

コロナで死ななくても不況で人は死ぬという事が現実になってきています。


2021/1/24追記
実際には10月は特別増えていました。
やはりコロナで自殺者大幅増 を投稿しました。

2021/6/24追記
今見るとやっぱりどう考えても海外由来としか思えない。

コメント

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