超過死亡者数による各国被害と公衆衛生の実力
イギリスのBBCが超過死亡者数についての記事を公開していて、それがかなり興味深い内容でした。
超過死亡者数
簡単に言うと、例年に比べて今年はどれだけ死者が増えているかを示しています。
例えば、例年1万人亡くなり今年も1万人亡くなるだろうと予想されていたのに実際には1万1千人でしたとなると、千人が超過死亡者で、平年より死者が10%多いということになります。
データについて
次のBBCの記事をもとにしています。手入力なので間違っているところもあるかもしれません。調査期間が各国バラバラなので、データはあくまでも目安です。
新型コロナウイルスによる本当の死者数は? 各国の超過死亡を見る
モスクワのデータはサンクトペテルブルグを含んでいます。列幅の関係で省略しました。
各国死亡者数の増減率
最初は増減率です。これは例年に比べて今年はどれだけ増えたかを意味しています。単純に多いところほどコロナによるインパクトが大きいということになると思います。
NHKのワールドニュースで騒がれていた、スペイン、イタリア、イギリスはやはり多いです。
スウェーデン
ロックダウンしないと叩かれていたスウェーデンは24%とロックダウンしていたフランスの25%よりましです。
7/29までの2週間と、その前の2週間とでは、スペイン、フランス、ドイツ、ベルギー、オランダなどの欧州各国では新規感染者数が40~200%増加しているなか、スウェーデンは54%減少と明暗が大きく分かれました。
欧州各国で感染が急増するなか、「集団免疫戦略」のスウェーデンは収束へ
死者数は概ね各国よりも少なく、新規感染者は減少に入っていることを考えると、ロックダウンしなかったのは正解だったということになりそうです。
日本
そして御覧のように、日本は0.3%とほとんどコロナによる影響を受けていません。
コロナの影響は受けていないかもしれませんが、これからの不況による自殺者数増加や、生活習慣病等の増加のリスクを考えると、医療機関がひっ迫しない限りは緩和する方向が正しいと思います。集団免疫獲得にもつながりますし。
各国のコロナ死亡者の検出率
次は、超過死亡者数に対する、コロナと診断されて亡くなった方の割合です。
今年の異常な死者の増加原因は概ねコロナと考えるのが妥当でしょうから、超過死亡者数に対して、コロナによる死者と判定された人の割合が高いほど検出率は優秀ということになりそうです。
これを見ると、大体私の印象通りです。しっかりしている国ほど検出率が高く、途上国になるほど検出率が低いと感じます。イタリア、スペインは期待を裏切らない感じです。
日本はこれだと途上国グループですね。コロナだったけれど、コロナと診断されずに亡くなった方が多かったということになると思います。
まあ、検査を受けられる人が「37.5度以上の発熱が4日以上」だったのですから、当然と言えると思います。
検査されず「ご臨終です。肺炎ですね」で終わった方が多かったのでしょう。
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