リモートデスクトップで調子の悪いPCはレイテンシーの値が悪い
テレワークが導入されて、利用者からよく切れるんですけど、とか言われて、fast.comの「詳細を表示」で測ってみると、レイテンシーの値が妙に悪いことに気が付きました。
レイテンシー
fast.comで普通に計測した後、「詳細を表示」を実行するとレイテンシーが表示されます。
レイテンシーは計測するPCからfast.com(Netflix)のサーバーにデータを送って帰ってくる時間を示しています。単位のmsはミリセカンドです。1,000ms = 1秒。
レイテンシーにはアンロード済みとロード済みがあります。アンロード済みはデータが軽い場合で、ロード済みは重い場合のようです。例えば、マウスクリックとかキーボードはアンロードで、ビデオ会議みたいなものはロード済みなのかなと思っています。
自宅や職場など調子のよいネットワークでは、負荷のかかったロード済みでも十数msから数十ms程度です。
しかし、リモートデスクトップがよく切れて調子が悪いんですという、ソフトバンクのWi-Fiルーターを使っている方の場合には数百ms、朝からよく切れるんですという方の家を測ったら、1,000ms程度で驚きました。1秒って何ミリセカンドだったっけ?と考えてしまったほどです。
あまりにも会社側のPCから応答がないのでセッションが切れたと判断されてしまうのかもしれません。
動画を見たり、ファイルをダウンロードするにはダウンロード速度(Mbps)が重要ですが、リモートデスクトップの操作にはレイテンシーの方が大事なんじゃないかと思う今日この頃です。
速度はそれなりに数十Mbps出ているけれど、レイテンシーが悪いという場合もあるので調子が悪ければレイテンシーをチェックしてみたほうが良いと思います。
Wi-Fiより有線
自宅のレイテンシーを測ったところ、Wi-Fiと有線では明確に有線の方がレイテンシーが短いです。つまり高速です。3回計測して平均しています。
レイテンシー |
速度 |
速度も有線の方が速いです。快適さを望むなら、可能なら有線そうでなければWi-Fiでしょう。
無線なら5GHz
無線を使うなら基本は5GHzです。Wi-Fiは昔からある2.4GHzに加えて5GHzの周波数も使えるようになっています。
各周波数にはチャンネルがあり、Wi-Fiはそれを適宜選択して使います。ルーターの中には混雑しているチャンネルを回避する機能がついているものもあります。
2.4GHzは古いルーターが使っていて混雑しています。またコードレス電話、ワイヤレスマウス等が同じ周波数を使う場合があり、電子レンジからも同じ帯域でノイズが出ます。2.4GHzは壁などを透過しやすいため遠くまで届くようですが、基本は5GHzではないかと思います。
自宅の2.4GHz帯域。 |
御覧の様に混みまくっています。2件の家と同じチャンネルを使っています。
5GHz。古いルーターでの測定。 |
干渉回避機能付きのNECのルーター |
NECのルーターは他の家が使っていない別のチャンネルを使っています。
以前のルーターはたまに切れるときがありましたが、NECのルーターに買い換えてからは反応が遅くなることはあっても切れることは無くなったような気がします。
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