MicrosoftアカウントでPower Automate Desktopを試す
MicrosoftアカウントでPower Automate Desktopを試したみたという話です。
法人アカウントではDynamics 365に問題がある
業務で使うため、最初はMicrosoft 365のアカウントで試してみようと思いました。しかし、Dynamics 365のところでつまづきました。
Power Automate DesktopでDataverseを要求される
とりあえず問題を先送りにするために個人向けのMicrosoftアカウントで試してみることにしました。
Microsoftアカウントならすんなり通過
Microsoftアカウントでサインインしたところ、次の開始画面が表示されました。
下の説明を読むと「Power Automate Desktopがユーザーとテナントの詳細を取得してOneDriveの個人用クラウドストレージにフローを格納することを許可したことになります」と書かれています。なるほど、データはPower Platformのデータベースではなく、OneDriveに保存されるようです。どういうデータベース形式なんでしょうか。
開始を押すとすんなり通過できて新しいフローを作れるようになります。
フローを作ってみる
早速、フローを作ってみました。デスクトップレコーダーを起動して、記録の開始を押し、後は自動操作させたい操作を行って終了です。
操作が終わったら、OneDriveフォルダーの下に次のフォルダーが作成されていました。
アプリ\Power Automate Desktop For Windows
フォルダーの中には .cnt ファイルが作成されていました。どうやらここにフローが格納されているようです。
で、肝心のフローの方はというと、Excelを起動してセルをクリックして値をキーボードから入力してみましたが、いきなりエラーで途中で止まってしまいました。どうやらそんなバラ色なツールではなさそうです。
なお、個人のOneDriveに保存されるところからして業務に使うには難があります。業務に使うのであれば、やはりMicrosoft 365のアカウントで実装することになるでしょう。自分だけ作業を効率化するのであれば別ですが。
2021/3/7追記
この後、さらに試してみました。
左側のアクションからExcelを操作してみたところ、さすがにこちらはうまく行きました。ただし、アクションの種類があまりにも少ない。
業務用ソフトを制御してみたけれど、こちらもうまく動きませんでした。
単純に記録したフローだとSend keyとあまり変わらない印象です。
とはいえ、可能性が出てきたのは嬉しい事です。回避策等もあるかもしれません。
さらに色々試してみたいと思います。
更に追記
午前中、業務ソフトを操作してみました。
いきなり請求日の開始日を入れるところでつまづきました。
単純にテキストボックスに日付を入力しただけでは再現されませんでした。
そこで、テキストボックスのクリック操作とキーの送信操作を分ける事によりクリアできました。
具体的には、クリックだけして日付を入力せずに操作を記録し後に、アクション>マウスとキーボード>キーの送信、をクリック操作のフローの後にドラッグして、「テキストをハードウェアキーとして送信します」を有効にしました。
これによりキーボード操作がエミュレーションされるのではないかと思います。
業務ソフトではキー入力時に日付フォーマットの操作をしているのでそれが影響しているのではないかと思っています。
とりあえずこれで日付入力は回避できましたが、そのあとのエクスポート処理で再度つまづきました。どうやらうまい具合にウィンドウのOKボタンを押せないようです。
やはり容易とはいいがたいです。
WinAutomation
以降2021/3/12 追記
Power Automate DesktopはMicrosoftが買収したSoftomotive社のRPA製品だということがわかりました。
次のページに書かれている「使い勝手は、ほぼプログラミングと言っていいので、デベロッパーレベルの人材であれば違和感なく始められるが、一般のユーザーレベルでは使いこなすにはかなり苦労するだろうと思われる。」についてはまったくもってその通りだと思いました。
普通の会社の一般社員が自動化するのであれば他の製品をあたったほうが良いのではないかと思います。
Power Automate Desktop勉強会
昨晩Youtubeで勉強会があり、私も途中から視聴しました。最初の米Microsoftの方たちの説明は飛ばして、国内の登壇者の方たちのところから見始めました。
税理士法人からスピンオフ(?)した株式会社ASAHI Accounting Robot 研究所の説明を見て、Power Automate Desktopよりもむしろそこで使っているAI OCRの強力さの方に驚きました(笑) 手書き文字の識別が実用レベルに達していたとは。これなら海外からのinvoiceデータも処理できるかもしれません。
そのあとの主催者と思われる吉田さんの説明がとても参考になりました。何が参考になったかというと実際に For EachによるExcel処理の方法を見ることができたことです。
https://youtu.be/mG2J7_wDLTo?t=5524 吉田さんの説明から
これ、自分で調べていたら結構時間がかかったかもしれません。
これは職場の業務ソフトへ応用できそうな気がしました。
職場で使っている業務アプリは、まさに上記勉強会で言われている古臭いアプリそのもので、本当にちゃんと制御できるのかまだ疑問ですが、可能性はありそうです。
みずほ銀行の為替レートをExcelに取り込む
みずほ銀行の為替レートをExcelに取り込んでみました。
Power Automate Desktopでみずほの為替レートを自動取得
コメント
コメントを投稿