世界と日本のコロナ比較10-07

10月になったので世界と日本のコロナ比較をしてみました(グラフは10/17に取得)。画像はタップすると拡大できます。

グラフは次のサイトからの引用です。

Coronavirus World Map: Tracking the Global Outbreak New York Times

日本国内の新型コロナウイルス (COVID-19) 感染状況追跡 covid19japan


まずは世界と日本のコロナグラフを重ね合わせてみました。日本のグラフが世界のグラフを越えないように調整しています。

やっぱりピッタリ日本の流行と世界の流行はシンクロしています。

いわゆる第4波の時期で日本と世界が接するように調整してみました。

まあ、どう見ても日本と世界はシンクロしていると思います。今回のいわゆる第5波はオリンピックによる海外流入にもたらされた特殊な流行だろうと思っています。

先日世界の中でも特にアメリカと日本がシンクロしていることに気が付きました。

わかりにくいので日本とアメリカのグラフが重ならないようにしてみました。


アメリカが多いから世界のグラフと似たようなものになるのだろうと思われるかもしれませんが、ヨーロッパやアジアのグラフはアメリカとは異なっています。次のグラフはオリジナルのグラフです。

日本の場合は、律義にピークが揃っています。

私の考えをもう一度書いてみます。


日本は免疫力が高い

コロナが中国や韓国でブレイクする中、ついに日本に上陸して北海道で流行した際には、ああ、これはだめだ、終わった、と思いました。

ところが、北海道の流行は時間がたつと終息してしまいました。そこで、あれっ?と思いました。コロナってそんなに感染力は高くないんじゃなくて?、と。

その後欧米がひどいことになるのを見て、なんで日本はこんなに流行が少ないんだろうと思いました。

当時納得したのはBCG説で、基本的に欧米では打っていないBCGを打っているため免疫力が高いというものです。BCGは結核菌のワクチンですがWikiによれば黄熱病ウィルスにもある程度の効果があるという事です。人の免疫力を強化させる効果があるのではと言われています。

また、そもそもBCGを打つのは結核が多いからで、つまりそういう地域は肺が弱い人はとっくに淘汰されていて比較的強い人が生き残っているのではないかとも思っています。新型コロナは基本的には肺の病気です。

他の可能性としては、このコロナは武漢周辺に起源があるようなので、東アジアは過去に似たようなウィルスが流行った事が考えられます。

理由は想像の域を出ませんが、欧米と東アジアでは比喩ではなく文字通り桁違いに流行や被害が異なるという事です。


各国の累計死者数。()内は人口10万人当たりの死者数。いかに欧米と東アジアが違うかがわかります。
イタリア: 131,118(217)
アメリカ: 705,394(213)
イギリス: 137,152(205)
スペイン: 86,621(184)
フランス: 117,728(176)
ドイツ: 93,963(113)
日本: 17,807(14)
韓国: 2,536(5)
台湾: 844(4)

ちなみにポルトガルとアイルランドはBCG接種国です。アイルランドはイギリスと明らかに異なりますが、ポルトガルはスペインと大差ない状態です。これからするとBCGの効果はないか限定的なのかもしれません。ただし、BCGワクチンはベースになる株で性能がかなり違うようで、日本株は優秀と言われています。

ポルトガル: 18,004(175)
アイルランド: 5,249(106)


コロナ感染は暴露量で決まる

感染症の中にはハシカの様に患者と同じ部屋にいると99%位の確率で感染するほど感染力が高いウィルスもあれば、ある程度ウィルスが体内に入らないと発症しないものもあります。

コロナはどうやら後者のようで、人にもよるけれどある程度ウィルスの暴露量(被ばく量みたいなものです)が多くならないと発症しないようです。

そのため、都内の満員電車に乗っていても全員がかかるなんてことがないということになります。もしハシカレベルだったらとっくの昔に都内の通勤者とその家族は感染していることでしょう。

暴露量が少なければ流行しないし、多ければ流行するというものなんだろうと思います。


ザル状態だった検疫

政府がどういうつもりかわかりませんが、台湾などががっちりと国外からの人の流入を抑えて流行も抑えていたのに対して、日本はザルでした。

強制隔離もしなければ、空港から自宅や宿泊施設までの移動もお願いベース。善意頼みでした。

これでは海外からの影響を受けても仕方がないと思います。海外からの流入が増えれば人々の暴露量も増えて流行する。減れば段々と終息していくという感じなんだろうと思います。

なお、しばらく前に見たガイアの夜明けではさすがに現在は隔離も行っているようです。とはいえ中国はそれよりもさらに厳しい隔離体制でした。

もっとも、先日台湾が蟻の一穴(規制を緩めてパイロットか何かから広がったと記憶しています)から一気に流行しているのを見ると、徐々に感染者が増えたほうが集団免疫も獲得できるし、対症療法などの医療も整うので結果的にはそれでよかったのかもしれないとも思っています。


米軍基地の存在

それにしてもどうしてアメリカとの関連性が高いんだろうと思っていて、気が付いたのは米軍基地の存在です。

以前から沖縄は妙に感染者が多くてずっと10万人当たりの感染者数で上位にいました。観光地だとは言え夏でもない時期でも流行しているのは何なんだろうと思っていました。

直近1週間の人口10万人あたりの感染者数

これ、もしかして米軍基地があるからじゃなくて、と思いました。

米軍基地は家族を合わせて9万人くらいという事ですが関連する仕事に従事する沖縄市民はかなりのものではないかと思います。

米軍内の配置転換があるし、それはコロナの影響をあまり受けないのかもしれません。

米国はあの調子でマスクをつけない人もいるくらいなので米軍内も推して知るべしです。

最初は9万人では少なすぎるかと思いましたが、関連する市民を合わせればそうでもない気がしてきました。

ただ、上で書いたように、結果的にはそれでもよかった、もしくはそのほうが良かったのかもしれません。


日本の流行は海外由来

私はこのように日本の流行は海外由来なので緊急事態宣言とかやっても意味ないんだろうなと思っています。

宣言によるグラフの変化もほとんど感じることができません。それよりも海外の流行とのリンクの方が大きすぎます。

次のグラフは10/13のNHKの記事からの引用です。

これを見ると2回目の緊急事態宣言直後から急激に減少していますが、潜伏期間を考えるとそんなわけないはずです。3回目はまあ妥当かもしれませんが、2回目同様に効果が出るのであればもっと減っても良いと思います。4回目は開始してから急激に増加しています。

私自身は上で書いたように、日本のコロナは海外由来だと思っているので、このグラフにも納得です。

今週職場のビルの飲食店が閉店して店内がコンクリートむき出しの状態に戻っていましたが、意味のない緊急事態宣言により多くの人たちが路頭に迷ったり自殺したりしているんだろうなと思います。



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