Power Automate for Desktop 2.18 March 2022 update
時間が経ちましたが、Power Automate for Desktop 2.18 が2022年3月にリリースされました。
Support of Internet Explorer mode in Microsoft Edge browser
待望のEdgeのIEモードがサポートされるようになりました。といっても、私自身は既に他のブラウザに移行してしまった後でしたが…
これまでは、IEモードで動作するWebサイトはEdgeインスタンスでは操作できませんでした。IEモードは裏ではIEそのものが動いているようなので、それはそうかと思っていました。
デスクトップアプリとしてのIEは終了するが、2029年までは完全に無くなるわけではない
しかし、今回のアップデートで、「新しい Microsoft Edge を起動する」アクションで取得したEdgeインスタンスを使って、IEモードでもそのまま操作ができるようになりました。
試しに三菱UFJ銀行のサイトを操作してみたところ試した限りでは全く問題なく操作できました。
これは、IEしかサポートしていないサイトを操作する方には朗報となるでしょう。
うまくいけば、サイトがEdgeのネイティブモードで動作するようになった場合、コードの修正なしでそのまま使える可能性があります。
Handling of Java version updates for installing Power Automate Java files
Power Automate for Desktopに必要なJavaファイルを自動的にアップデートするようになった、という事でしょうか?
Enhanced capabilities of extracting web data when handling large datasets
大きなデータを扱う際の「Webページからデータを抽出する」アクションの能力を拡張。
「抽出時にデータを処理する」オプションが追加され、処理を省くことによる高速化ができるようになったようです。大きいデータの場合このオプションを有効にすることは推奨されないという事です。
「タイムアウト」パラメーターも追加され、長時間の場合の中断も可能になったようです。
Support of physical mouse interaction in ‘Click link on web page’ action
「Webページのリンクをクリックします」アクションに物理クリックのエミュレーションが追加されたようです。
そういえば、リンクをクリックしても動作せず他の方法で対処した事がありました。そういった問題が解消されるのかもしれません。
説明によると、クリックの前にマウスポインターを目的のリンクに物理的に移動するそうです。
ポインターのホバーを検知するようなページに効果があるのでしょうか?
User is informed when trying to interact with app running with elevated rights
権限昇格したアプリのUI要素を処理しようとした際には警告が出て、Power Automate for Desktopを管理者権限で再起動するように促されるらしい。
何かわからないけれど要素を選択できない、と思っていた方には朗報かもしれません。
というわけで、今回のアップデートは小粒な印象があります。というか、単に私への影響があまりないだけかもしれませんが。
次回のアップデートも楽しみにいています。
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