ZANE ARTSの2ルームテントLOLOに魅力を感じます

北海道旅行に行ってから、あらためて2ルームテントの良さに気が付きました。

オープンタープ+テントより2ルームテント

ランドロックだと今回のようなキャンプ地を転々とする旅には不向きです。そこで、コンパクトで設営撤収が容易な2ルームテントを物色するうちに、ゼインアーツのロロが目に入りました。

LOLO ZANE ARTSオフィシャルページ


魅力的な点

まず、見た目が美しい(笑)

その他の良さそうな点は次の通りです。


視界が広い

前室のスクリーンは180度の視界が確保されています。座る位置によってはそれ以上です。

(通常モデルの)ランドロックだと、視界が遮られる部分があります。


ペグが少ない

マニュアルによれば推奨ペグはグラートステイク28を22本とあります。22本はとても少ないです。

チーズタープS(約3.6m x 3.6m)(8本)とステラリッジ4(山岳テント)(12本)のペグは20本必要です。それに2本追加するだけで快適なリビングとベッドルームを手に入れることができます。

ランドロックは27本必要です。


設営が簡単そう

基本は1ポールテントなので、フレームの立ち上げという面倒がありません。これなら強風時でも設営がしやすいと感じます。(最初の4本のペグは30cmがマストで、もしかしたら40cmの方が良いかもしれませんが)

前室のフレームも、スリーブに通してサイドのフレームを取り付けるだけなので簡単そうです。

ランドロックでも最初に左右どちらかの一辺をペグダウンすれば一人設営は可能ですし、強風の中でも設営ができました。ただし、強風の場合、事前のパネル開放や、ペグダウンが必要になり、手間がかかります。


十分な広さの前室

4人でも十分過ごせそうな広い前室が魅力です。

これなら友人や友人カップルとのグループキャンプのリビングとしても使えそうです。


十分な広さのインナーテント

インナーテントのサイズは全体の大きさの割には小型で、1ポールテントらしい天井の傾きもありますが、二人で寝る分には十分です。立つことも可能そうです。

インナーテントのサイドが開放可能なのもよいです。


雨除け可能なバイザー

前室の端の屋根がせり出していて、その下で雨をしのぐことが出来そうです。

雨の日のテントの出入りは割と面倒なので、これはいいかもしれません。


軽量でコンパクト

重量が17kgとランドロックの22kgに比べれば軽量です。

収納サイズも 75 × 35 × 35 (h) cmと、ランドロックの本体ケース 75×33×36(h)cmとほぼ同じサイズです。ランドロックは本体ケースに加えてさらに72×17×22(h)cmのフレームケースがあります。

ランドロックよりインナーテント部分が小さいことを考えれば妥当なサイズと重さですが、それでも小さくて軽いのは嬉しいです。


懸念点

魅力的な面もあれば懸念すべき点もあります。


設営サイズが大きい

LOLOの最大設営サイズを、製品サイトの図面をもとにillustratorを使って求めてみました。

LOLO製品ページより引用、加筆

その結果、製品の設営サイズは、610cm x 435cm という事になります。

ランドロックは625cm x 405cmなので、数字上は大差ないサイズです。

実際には、前後が狭い分ランドロックより小さく感じるのではないかと思います。しかし、キャンプ場で設営に必要なサイズ(区画)は大差がないかと思います。

張り綱の長さ(前は180cm、後ろは85cm、サイドはざっくりですが100cm x 2。いずれも45度の角度を確保。サイドは幕体が傾斜している分を引いて)を考慮すると、8.75mx 6.35mのサイトサイズが必要になります。

車を考慮すると、幅は8.35m必要になります。つまり、10x10m、もしくは 10x8mサイトでないとまともに張るのは無理ってことになります。無印良品クラスの区画サイトやフリーサイトが必要になりそうです。

もちろん、張り綱を張らないか短くすれば、6x6mや8x8mサイトでも建つとは思いますが、強風時の倒壊リスクを受け入れる必要があります。

失敗から学ぶ、安全にキャンプを楽しむ方法。 スノーピーク

なお、付属する主な張り綱は3mで、後ろの2本だけ2mです。180cmの高さから45度の角度で張り綱を張った際の長さは約2.5mです。


ちなみに、製品ページに掲載されている図面の精度が高く縦横の比率はピッタリでした。素晴らしいです。これだけでもZANE ARTSのやる気が伝わります。

逆に、スノーピークの図面はいい加減で縦横比さえ合っていません。マニュアルの図面のわかりにくさと言い、スノーピークは図面担当者を入れ替えるべきだと思います。


張り綱の本数が多い

なんと28本。

ただし、交換して1本にできそうなロープが8本あります。なので、実際に張らないといけない綱は、24本。

交換すればいい感じです。(もっとも、結びに慣れていれば、長い1本より短い2本の方が扱いやすいかもしれません)


推奨ペグが 28cm 22本

推奨ペグがすべて28cmの鍛造ペグだという点です。

チーズタープSは40cm 4本と30cm 4本で設営し、ステラリッジは20cmを12本です。

これが28cm 22本となると、容易ではなくなってきます。私は、張り綱(12本)と最初の直接打つ4本(計16本)以外の6本は20cmペグでよいのではないかと思っていますが。

私はランドロックにはメインの張り綱(6本)に30cm、残り21本は20cm鍛造ペグを使っています。(付属はジュラペグ21cm 27本)


結論

というわけで、予想外に設営サイズが大きい点と、張り綱が若干多い点と、28cmペグを多数撃たないといけないかもしれない点を除けば、良いテントだと思います。

ただ、ランドロックから乗り換えるとなると、デザイン的には魅力的だけれど、大人数のグループキャンプ時のシェルターとして使えなくなるので迷いつつ現状維持だと思います。ランドロックを持っていなかったらLOLOを購入したと思います。


2022/9/11 追記

と言いながら、眺めが良さそうなので、A&Fの9月抽選に応募してみました。しかし、見事に外れでした。くじ運が悪いのは生まれつきなので、予めわかってはいた事でしたが。

いい夢が見れました。


KAMABOKO TENT 3(M)という選択

デザインにこだわらなければ、DODのかまぼこテントも良いのではないかと思います。

KAMABOKO TENT 3(M)

現在、抽選販売で価格も明確ではありませんが、約6万5千円と、LOLOやランドロックに比べれば激安です。

前室も 395cm x 300cm(端は270cm) と十分な広さがあります。

カマボコは19.5kgと若干重いけれど、収納サイズはW69×D35×H31cmで、LOLOのケースやランドロックの本体ケースより若干コンパクトです。

設営サイズは 640cm x 300cmです。張り綱を入れても8x8mサイトに車もおさまるようです。トンネルタイプのテントなので、側壁が立つため、実際の前室の広さ感はランドロックと変わらないかもしれません。

DODは耐風試験も行っているのでその点も安心感があります。

トンネルタイプなので、設営もドームタイプよりは簡単だと思います。

シワシワの幕体が気にならなければ、実用的にはありだと思います。

ランドロックを持っている私としては、このまま継続しますが。

(追記:カマボコテントMのペグは28本でした。本体16本、張り綱12本)


Sサイズならよいかと動画を見てみましたが、残念ながら私たちには前室が小さすぎました。

【カマボコテント3S】11月の北海道で初設営!

結局、インナーテント2m、前室4mとなると、6mになるので、カマボコMやランドロッククラスになりそうです。

あとはキャンプスタイルを変えるかですね。


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