色々な車に乗った結果思う事
私はレンタカー派で、小型車からミニバン、大型SUVや外車、そして商用車まで色々な車に乗ってきました。
キャンプや旅行で借りることが多く、一度借りると二、三日から、長いと一週間は乗ります。登山やキャンプで使うので、都心から高速、山道まで走り、時には未舗装路も走ります。
海外でもアメリカ、オセアニア、ヨーロッパなどを走り、海外の走行距離だけで一万キロを超えていると思います。
それらの経験から車の違いについて書いてみようと思います。
普通車と高級車
BMWやユーコンデナリなどの高級車に乗って思ったのは静かだという事です。
ユーコンデナリに乗った時には、ゆったりとした乗り心地も相まって車に乗っている気がしなくて、新幹線にでも乗っているような気がしました。
BMW 318i Touringは静かで、高速を走っていてもクラシックを聞けるのには驚きました。
アメリカでパンクした際に代わりに貸してもらった日産の高級車はそれまで借りていたFordのフルサイズとは別物の乗り心地で、ハイウェイを走っていても全く速度を出している気がしませんでした。車でこんなにも違うのかと驚きました。
高級車は装備もてんこ盛りで、オートエアコン、オートハイビーム、オートレベリング(キャンプで大荷物を載せる時はあると便利)、オートワイパー、ワイヤレスApple Car Play、ACC(前車に自動追従するクルーズコントロール)、オートレーンチェンジ、オートパーキング、接近警告、等々を搭載しています。
これらの装備は快適というだけでなく、安全性の面でも効果があるので、事故の確率を低減させることができるでしょう。
小型車と大型車
当たり前のことですが、小型車は取り回しが楽だけれど、長距離の移動だと騒音や乗り心地の面で疲れます。大型車は基本的に楽だけれど、市街地や駐車場での取り回しが厄介です。
以前、ケチってアクアを借りてみたところ、栃木の温泉に行って帰ってくるだけでめちゃくちゃ疲れたことがあり、ちょっとこれはと思いました。疲れは事故に直結するので大きな問題です。
逆にアルファードを借りた時に、群馬の山奥のキャンプ場でテントのフレームを忘れたことに気が付いて都内まで取りに戻ったことがありましたが、それほどは疲れませんでした。アルファードは自動運転の出来が良かったこともあります。
街中で使う場合にはむしろ小型車の方が気を遣わずに済み、接触事故を起こしにくいと思います。しかし、長距離移動となると疲れの面から大型車の方が良いと思っています。
アメリカでケチってEXAを借りてみたところ、サスペンションが固かったせいもありますが、ひどく疲れて、アメリカでは絶対にフルサイズ以上にしようと心に誓いました。
自動運転
最初に借りた自動運転車はプリウスでした。前の車を認識して、追いつけば自動的に速度を落とし、いなくなれば設定速度まで上げるという、今となっては基本的な機能でした。それでもその時には未来を感じ感動したものです。
この前車に追従するクルーズコントロールはACC(Adaptive Cruise Control)と呼ばれています。このACCのレベルは車によって大きく違っています。
前車認識能力
まずは先行車の認識力に大きな差があります。ホンダの前モデルのステップワゴンが最低で、しばしば前の車を認識できなくなり、車線の認識も非常に良くありませんでした。ないよりはましですが、常に注意を払う必要があります。ステップワゴンは何回か借りていて、別地域のナンバーの時もあったので、あれは車自体の問題だと思っています。
BMW 318iやアルファードのACCはかなり良くて、おそらく両者とも車線を認識できなくても前の車について行く機能も持っていると思います。そのため、車線を見失ってもすぐに挙動が異常になるという事はなく、そのまま前の車について行くため非常にスムーズで安心でした。
BMWに乗っているときはあまりにも安定して走るので、都内から福島に向かう途中、今私が死んでも車は青森までそのまま走っていくんじゃないかと思ったほどです。(ドライバーが意識を失うと自動停車する機能までついているようですが)
ACCの動作速度
ACCは車によっては動作しない速度範囲があります。例えば30km以下は動作不可の車の場合、肝心の渋滞時に使えずイラっとします。
完全停止してからの動作も異なり、一定時間以内であれば、前の車が発進したら自動発進する車もあれば、毎回発進にアクセル操作が必要な車もあります。
当然、勝手に停まって勝手に発進してくれる車の方が楽です。
レーンチェンジ
BMW 318i Touringに至ってはウィンカーを軽く倒すと、隣のレーンの車を認識して、いなければ車がハンドルを操作してレーンチェンジを完了します。
乗ったことはありませんが、日産のプロパイロット2.0は前に遅い車がいると追い越しを提案してきて、スイッチで答えると追い越しを行うそうです。
手放し運転
BMWは高速で60kmまではハンドルから手を離すことも可能です。プロパイロット2.0は120kmまで手を離せるようです。(車の種類や発売時期にもよるようです)
この手放しをしているかどうかの判定も車によって大きく異なり、BMWは手をハンドルに添えているだけで握っていると認識されます。
それに引き換えステップワゴンは、しっかり握っていてさえハンドルを握ってくださいと言われることがあり、少し動かさないと認識されないときがあります。結構煩わしいし、後ろから見るとふらついているのかと思われかねません。
コーナー減速
運転したことはありませんが、スバルのアイサイトXやプロパイロットのバージョンによっては、コーナーでの減速も行うという事です。アイサイトXは高速料金所での減速も行うようです。
中央高速のような曲がりのキツイ高速では効果を発揮することでしょう。(中央高速はルートが改良されて昔ほどの厳しさはなくなっていますが)
対象道路
スバルのアイサイトは一般道も対象だったと思います。アルファードは自動車道のみで使用してくださいと警告が出ます。そのまま使う事は可能ですが、自己責任です。
対象範囲を確認しておくことも重要です。
車によってレベルはかなり違う
というわけで、一口に ACC と言っても、車によってその性能や機能は大きく異なります。購入する前に一回試してみることをお勧めします。
ガソリン車とハイブリッド
ハイブリッドというとまずは燃費だと思います。しかし、燃費以外にも、比較的静かで、加速もスムーズで気持ちがというメリットもあります。
騒音面は顕著で、ガソリン車を借りて、こんなにうるさかったっけ?と思う時があります。
静かだと音楽もよく聞こえるし、疲れも違ってきます。
もっとも高速のようにエンジン回りっぱなしの場合には大差がない場合もありますが。
座り心地
座り心地は車によって結構違います。
高ければいいというものでもなくて、フォルクスワーゲンのPoloは私にとっては最低の座り心地でした。こんな車、二度と借りないと思いました。
もっとも本人の体形との相性や、慣れの部分もあると思いますが。
シエンタも乗った時にはナニコレと思いましたが、乗っているうちに慣れてきました。
積載量
私はキャンプが趣味なので大量の荷物を載せます。
二人ならレヴォーグや318i Touringのようなステーションワゴンでもいけますが、三人だと厳しく、四人は無理です。(もちろんキャンプスタイルにもよります)
3人以上のキャンプはミニバンが快適です。特にアルファードは道具一式を全部荷室(三列目は倒す)に乗せられるので後部座席の搭乗者はとっても快適です。もしかしたら一列目より快適かもしれません。
走る楽しさ
私自身はレーシングゲーム グランツーリスモをたしなんでいて、それなりにドライブテクニックを知っていて、ファーストインファーストアウト(間違い。IT用語でした。正しくは)アウトインアウト、オーバー、アンダー、タックイン等の知識はあります。ちなみに、ゲーム中では高速コーナーの4輪ドリフトも行います。
しかし、妻が酔いやすいという事もあり、実際の運転では頭文字Dとは別の意味でコップの水をこぼさない運転を求められています。
安全面からも実際のスピード追及には興味がありません。(ドイツのアウトバーンで200kmオーバーを達成したことはありますが)
そしてよく言われるボディ剛性などはさっぱりわかりません。
そんな私でも、走っていて楽しいと感じた車はあります。
BMW 318i Touringは乗ったとたんにサスペンションが固くてなんじゃこりゃと思いました。あとから調べたらM Sports、要はスポーツモデルでした。この車、山道ではハンドルを切れば切るだけその分曲がり驚きました。速度オーバー気味で突っ込んでも、えっ!?こんなにスムーズに曲がれちゃうの?と思いました。あんまりにも気持ちよく曲がるので運転していて楽しくなる車でした。
トヨタライズを借りた時に静岡のふもとっぱらキャンプ場と甲府を往復した際に、途中の山道で、とっても気持ちよく曲がれるのに驚きました。なにこれ、なんか気持ちいいんだけど、と思いました。BMWのような加速力はないんだけれど、よく曲がる車でした。
マツダのロードスターを借りた時も、あまりに良く曲がるので驚きました。高速のランプを曲がるときには、これはゼロ戦か!?と思いました。
これらの車には確かに走る楽しさ、BMW的に言うなら、駆けぬける喜び、があることは確かです。
パワー不足
昔、ヴィッツかフィットを借りて関越を走っていたところ、追い越し車線に出て追い越そうと思ったけれど、アクセルをベタ踏みしても速度が出ず。後ろに行列ができてしまい、焦ったことがあります。
さらに昔、所有していたビートは、軽の上にNAで全然加速力がない車でした。後輩に運転させた際にそう言って注意していたにも関わらず追い越しをかけようとして、あやうく対向車と衝突するところでした。(同じ軽でもターボのカプチーノを試乗した際にはいつものつもりでアクセルを踏んだらシートに体が沈む加速で驚きました)
今どきの車なら問題ないのかもしれませんが、車の力は過信しないことにしています。
車は違う
というわけで、当たり前ですが、車は結構違います。
地方にいると生活必需品なので最初から車を購入してしまい、そうすると他の車に乗ることがなく、車の違いをよく分からないまま過ごしてしまう事になると思います。私自身、そうでした。
車は車種によってかなり違うので絶対に試乗した方がいいし、可能ならレンタカーを借りて遠出をしてみた方が良いと思います。
上には書きませんでしたが、細かいところでは、ハンドルの握り心地や、右足用フットレストの有無(自動運転時には重要)、ボトルホルダーやシガーソケット、助手席や後部座席のエアコン温度設定、車幅感覚のつかみやすさ、後部座席の足元の広さ、ハッチバックの開けやすさ、荷室床の平面性、後席USBポートの有無、等々色々と違いがあります。レヴォーグにドアロック時のドアミラー自動折り畳み機能がついてなかったのにも驚きました。
キャンパーの場合、荷物が多いので、デジタルバックミラーの有無も大きな問題となると思います。
買ってしまってから後悔がないようにしたいものです。
乗車リスト
以下はこれまでに乗った車のリストです。海外のレンタカーは割安で、高級車でもプリウスを借りるのと大差ない場合があります。
スズキ
カプチーノ レンタルではなく試乗しただけですが、普通にアクセルを踏んだだけで体がシートに沈み込む加速力で、これがターボというものかと驚きました。
スバル
レヴォーグ 予約すると人が増えてミニバンが必要になったり、前の人がぶつけて借りられなくなったりと、なぜかなかなか借りることができない車でした。北海道で満を持して借りたところ、期待したほどの自動運転性能ではありませんでした。が、車としては悪くなくて、BMW 318i と甲乙つけがたいとは感じました。アイサイトXに期待します。
ダイハツ
ムーブ
トヨタ
アクア
ライズ
プリウス
カローラ
カローラフィールダー
マークX
ウィッシュ
RAV4(ニュージーランドでレンタル)
アルファード
日産
EXA(アメリカでレンタル) 予定していなくて飛び込みで入って借りた車。サスが固く振動が激しく、カーナビのネジが緩んでおじぎしているほどで、最悪でした。この時借りたのは確かAvisで、やっぱりHeartzにしようと思いました。
アメリカで借りた高級セダン トーラスがパンクしたときの代車アメリカで借りたセダン 予約していた車がなくて代わりに貸してもらった車。アメリカではよくあります。ステアリングは皮で、サンルーフもついていて機能もたくさんで高級車だったんだと思います。
ホンダ
ビート初代 唯一自分で購入した車。軽でオープン、2シーターでMR。そんな車があったら買おうと思っていたら出た車。いかんせんパワーがないのが物足りませんでした。
フィットハイブリッドフィットシャトル
アコード(多分)
ステップワゴン 三列目シートの床下収納は秀逸だけれど自動運転は最低。新しくなって改善されることを願います。使い勝手が良かったワクワクゲートが無くなったのは残念。
CR-X Del Sol ビートの代わりにと思って試乗しただけですが、後方視界がやたら狭くて、ブレーキの利きも異常に悪くて驚きました。これもこんなにも違うのかと思った車です。
マツダ
ボンゴ 山に行こうと前日にレンタカーのサイトを見たら商用車しかなく、小さいワゴンを予約しておいたのに、車がなかったのかこれが用意してありました。大きいのにしておきましたと笑顔で言われたけれど、荷物を積むわけではないのでありがた迷惑(笑)。迎えに行った友人もびっくり。
Audi
コンパクトカー A1ではないかと思います。
BMW
318i Touring
Cadillac
Escalade (エスカレード) アメリカでレンタル
DS
DS4 スペインでレンタル
Ford
Falcon(ファルコン)オーストラリアでレンタル
Taurus (トーラス)アメリカでレンタル
GMC
Yukon Denali アメリカでレンタル
Mercedes
GLA220
Volkswagen
Polo
Volvo
V60 ドイツで借りてイタリアで返却
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