Wi-Fiが定期的にプチフリするのはMIMO省電力が原因か?
テレワークユーザーから、15分おきに定期的にキーボード入力が遅延するという連絡をもらっていました。しかし、色々調べていたけれど解決できずにいました。
今回、VPN接続の問題を調べるうちに、イベントビューアーで見た Lso was triggered で検索したところ、次のページがヒットしました。
WiFi が一定期間で切断される事象の改善 システム運用管理者の徒然日記
むむっ!
インテルのページを見ると、次の記述があります。
一部のレガシー・アクセスポイントには、SMPS モードのサポートに互換性の問題があるため、低スループットなど各種のリンク品質の問題が生じる可能性があります。この設定を SMPS なし に変更すると、問題を回避できる場合があります。
問題のお宅では、15:00 とか 15:15 とか正時から15おきなので、ちょっと違うような気もするけれど、確認する価値はあります。
そして、そういえば、最近Wi-Fiルーターを Buffalo から NECに変えたという話を聞いていたので、もしかしたら解消しているかも、と思って問い合わせたところ、やはり最近は気にならなくなっていたという事です。
MIMO 省電力モードが原因かどうかははっきりしませんが、Wi-Fiルーターとの相性が原因だった可能性は高そうです。(PC側のファームやドライバーの更新で解消した可能性もありますが)
Wi-Fiの調子が悪いときはアクセスポイントを疑ってみるのも良さそうです。
これまで、テレワークユーザーからネットの接続の調子が悪いという話を聞いて、とりあえず有線にしてもらうとほぼ解決しています。
私自身、Wi-Fiルーターを変えてから、動画配信の調子が良くなったように感じています。前はしばしば画面の乱れがありましたが、最近は全くありません。
セキュリティの問題もあるので、Wi-Fiルーターは5年くらいで買い替えるのが吉かもしれません。
MIMO省電力
MIMOは複数のアンテナを使って同時に通信して、一車線を二車線、四車線とするように速度を向上させる方法です。
複数のアンテナを常時稼働させると電気がもったいないので、稼働するアンテナを1本に抑えて省電力にする技術なのでしょう。
空間マルチプレクシング省電力 (SMPS) モードとも呼ばれる MIMO 省電力モードでは、アンテナを 1 本受信アイドル状態に保持することによって、クライアントで省電力を実現します。
問題のアダプターは2本しかアンテナを積んでいないため上の説明なのでしょう。
この動作モードの切り替えの時にでもプチフリが発生するのかもしれません。
自宅のデスクトップPCのデバイスマネージャーで Intel Wi-Fi 6 AX201のプロパティを開いたところ、MIMO Power Save Modeで次のように設定可能でした。
No SMPS で省電力を無効にできることでしょう。
Wi-Fiがらみのトラブルの場合はここまで調べないといけないのかと思いました。
原因不明
2022/12/12 追記
この問題は二人の方から報告されていました。一人は上のように、二、三週間前から解消したという事でした。
そして今日もう一人の方から、なんとやはり二、三週間位前からプチフリしなくなっていると連絡が! となるとWi-Fiルーターを変えたためではなさそうです。
会社側のVPNルーターの前回アップデートは 11/16 。約四週間前ですが、もしかしてこれにより改善したとか。
しかし、そうなると、では他のPCはどうだったんだろうという疑問も残ります。なぜ二台だけがという話です。
Windows Update や HP のデバイスドライバーのアップデートなど、問題解消の可能性はいくらでもあります。
ただ、 MIMO 省電力が原因ではない気がします。
まあ、問題が解決したこと自体は喜ばしいのですが。
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