アメリカのHertzレンタカーは全天候型タイヤがデフォルト

Heartzは全天候型タイヤが基本

何年か前の年末年始休暇にアメリカ西部を旅行した際に、Hertzレンタカー(アメリカの大手レンタカー会社。日本ではトヨタレンタカーと提携)の予約ページで冬タイヤのオプションを付けようとしたところ、私が借りようとしたサンフランシスコの空港店では見当たりませんでした。

疑問に思いHertzに問い合わせたところ、なんと、Hertzでは全天候型タイヤが基本で、冬タイヤはスキーリゾートのような地域でしか設定がないという事でした。マジか!?


氷点下でも問題なし

半信半疑ながらサンフランシスコに飛んでレンタカーを借り、ロサンゼルス、サンディエゴと南下して、東に進んでアリゾナ州セドナまで行ったところ、あたりはうっすらと雪景色でした。

次の日はグランドキャニオン経由でラスベガスまでの長距離移動だったので、早朝のまだ暗いうちに起きたところ、あたりはカッチカチの低温でした。

マジかこれ、本当に走れるのかと思いながらおそるおそるスタートしたところ、意外にも問題なく走ることができ、近郊の町フラッグスタッフへの峠道も難なく走ることができました。

フラッグスタッフを抜けてアリゾナ州道64号に入った際に車の外気温度を見ると-10°Fを示していました。摂氏に直すと-23.3°Cです。

64号は積雪がガッチガチに凍り付いていて、氷の上を走っている状態でした。ガリガリだったので、路面がスケートリンクのような状態でも走れるのかは疑問です。

グランドキャニオンでは、冬の低山登山用の装備だった私たち夫婦でも結構寒くて、ユニクロのダウンを着ていた弟は、景色もすごいが寒さもすごい、と言い震え上がっていました。

ちなみに車はキャデラックのSUVで四駆でした。

セドナからグランドキャニオンの東の入り口までは約170kmなので、それなりの凍結路を走ったことになります。


東京のレンタカーも全天候型タイヤを

というわけで、すくなくとも当時アメリカで出回っていた全天候型タイヤは氷点下の道路でも特に問題なく走ることができました。

アメリカという広大な国土を走るには、全天候型タイヤを採用するのが妥当なんだろうなと思いました。

ひるがえって東京のニッポンレンタカーはといえばデフォルトがノーマルタイヤで、スタッドレスを選ぶには追加料金が徴収され、車種も限られます。

関東近郊ではいつ雪が降るかわからないし、都内でも降るときは降ります。実際、去年千葉県舘山のキャンプ場に行ったときには直前に降ってどうしたものかと思いました。

是非都内のレンタカーもオールシーズンタイヤにしてほしい。

なお、私の出身地新潟のレンタカーは冬場はスタッドレスが基本です。当然ですがスタッドレスは無料です。


ニュージーランドはスノータイヤオプションあり

過去のメールを検索してみたところ、2016年にニュージーランドのクイーンズタウン空港にあるHertzでRAV4を予約した際にはスノータイヤのオプションをつけていました。

あの時は、夏季休暇を利用して行きましたが現地は冬で、マウントクック国立公園に行くため冬タイヤを選択していました。

ニュージーランドは雪が積もっているのは山の上だけで、下界には雪がないという不思議なところでした。旅行前の調査でもそう書かれていました。そのため、普段の用途では冬タイヤは不要なのかもしれません。

ミルフォードサウンドに行く途中のガソリンスタンド

マウントクック国立公園
少し階段を上るとそこはもう雪でした

もしくは今にして思うと、やはり全天候が基本でスキー場用にスノータイヤのオプションがあったのかもしれません。

世界遺産のミルフォードサウンド(フィヨルド)に行くルートは天候によって通行止めになり、道路には雪崩の警告標識がありました。


私は新潟出身です

私は現在都内在住ですが、出身は新潟県の豪雪地帯です。雪は屋根と同じくらいまで積もり、中学か高校の頃は一冬に三回くらい屋根の雪下ろしをしたこともあります。

県内は基本的にスタッドレスで問題ありません。友達が住んでいる、真の豪雪地帯の山奥にある市町村に行くときもありましたが問題はありませんでした。新潟は湿雪なので問題になりにくいんだと思います。

しかし、隣の長野県にある野沢温泉にスキーに行った際には、路面が完全に凍っていて、友人のシビックが坂を上らなくなり、他のもう一人と押してようやく登りきることができました。FFのスタッドレスでも凍結路では登れないという事をあの時知りました。四駆ならなんとか上ったのかもしれませんが。

その経験があったので、本当にオールシーズンタイヤで走れるのか?と疑問でした。


布製チェーン

しばらく前から布製のチェーン(?)が出回っています。イッセのスノーソックスという製品は比較的耐久性もあるようなので、緊急時にはよいのかもしれないと思っています。

https://issechains.jp/

サイズにもゆとりがあって、サイズ66でステーションワゴンやステップワゴンくらいまではいけそうです。アルファードだとサイズ70が必要かもしれませんが。

スタッドレスはチェーン規制では走れませんが、これはチェーン規制でもOKのようです。

新しいチェーン規制に対応する布製チェーン「ISSE スノーソックス」

私自身は使った事がないので、本当のところはわかりませんが。


オールシーズンタイヤの評価が低くて驚き

2023-12-19 追記

先日、次の記事のコメントを読んだらオールシーズンタイヤの評価がとても低いのに驚きました。

やっぱり大量発生「ノーマルタイヤで立ち往生」国も怒りの「法令違反です!」雪シーズン本格化

上に書いたように、少なくともアメリカで流通しているオールシーズンタイヤなら、通常走行には問題ありませんでした。もっとも、私は雪国出身なので、運転が雪国仕様になっています。急加速等、急のつく操作は一切なしです。

最近はレヴォーグのSUVモデルレイバックがデフォルトでオールシーズンタイヤを装着しているようです。こういう流れになって欲しいものです。


ポンピングブレーキ

ちなみに、上で書いた長野のスキー場の帰りに、赤信号でブレーキを踏んだら、全く制動がかからず、そのまんまの速度で交差点が近づいてきました。新潟は、融雪のために地下水が道路からでいる時があり、それが氷の上にたまっていて、もろにハイドロプレーニング現象が発生したためです。

ヤバッ!!と思って、強く踏んでも既にタイヤがロックされているのでもちろん止まりません。その時教習所で習ったポンピングブレーキが脳裏をよぎり、すかさず試したところ、見事に止まりました。ポンピングブレーキって意味があったんだ、と思いました。

ちなみに、実家の車はABSがついていたので、雪道で強くブレーキを踏むと、ガッ、ガッ、ガッと効くのがわかります。今は知らなくても何とかなる技術かもしれません。


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