ファイルに保存したOutlookのメールを開くと文字化け
Outlookから .msg 形式でファイルに保存したメールを、エクスプローラーからダブルクリックで開くとメールが文字化けするという問い合わせがありました。
色々試して効果なし
試してみたところ、私や他の方のPCでは文字化けせずに開けています。
問題のPCでも、Outlookを落としてから開くと文字化けせずに開きました。
プロセスが異なると化けないのかもしれません。
Office(365)の修復を試みましたが効果なし。
再インストールしても効果なし。
Outlookのプロファイルを再作成したけれど効果なし。
別のユーザープロファイルでは問題なし
問題はWindowsのローカルアカウントで発生していました。
そのPCはAzure AD参加していて Microsoft 365 (Azure AD)アカウントでもサインイン可能だったので、試しにそちらでログインしたところ、文字化けしませんでした。
どうやらWindowsのユーザープロファイル依存の問題のようです。
残念ながら原因までは不明ですが、ユーザープロファイルの再作成により解消できる可能性がありそうです。
調査しながら、そういえば、以前から同様の問題が発生していたことを思い出しました。その時は、ファイルを添付してOutlook のWeb版で開くと問題ないのでとりあえずいいかとなった気がします。
ローカルアカウントに依存する問題なのか不明ですが、今後Azure ADアカウントに移行して発生しないことを祈ります。
原因はAdobe Acrobatのアドイン
2023-07-01 追記
昨日職場で、また発生したと連絡があり、もしやと思い、Outlookに追加されていた、Acrobat の二つのアドインをオフにしたところ、改善しました。
Adobe Acrobat のアドインはろくなことをしません。
解除の仕方は次のページをご覧ください。
AcrobatのアドインによりOutlookがプロパティの変更を通知
アドインでは改善せず
2024-03-22 追記
また、ファイルに保存したメールを開くと一部が文字化けするという連絡があったので、再度アドインをオフにしてみましたが、今回は解決しませんでした。
そこで、Web版のOutlookからメールを保存してみたところ、msg 形式ではなく、eml形式で保存され、文字化けしなくなりました。
メールを開き、右上の「…」を選び、「名前を付けて保存」をクリックします。メールはダウンロードフォルダーに保存されます。 |
メールの内容によっては、Edgeが警告を出す場合があります。その場合は、「保存」を選びます。 |
.eml ファイルはデフォルトではアプリに関連付けされていないので、ダブルクリックするとどのアプリで開くか尋ねられます。その場合は適切なメールソフトを選びます。まずは「一度だけ」を選んでみて、正しく開けるようなら次回「常に使う」を選ぶとよいでしょう。 |
eml はメールクライアントやメールサーバーがやり取りするメールのデータそのままのようです。そのためか、Linuxのメールサーバーソフトは eml 形式でメールを保存しているものがありましたし、メールクライアントも eml 形式で保存しているものがありました。
おそらく、 Outlook は機能追加などのために msg 形式を採用しているのでしょう。試しに同じメールを
今回は、 msg 形式で保存する際になんらかの問題があり、フォント情報がおかしくなってしまったのだろうと思います。
よりシンプルな eml 形式で保存したことにより、フォントの異常が解消したのではないかと思います。
ちなみに、同じメールを msg 形式と eml 形式で保存してみたところ、 eml 形式が 38.1KBなのに対して、msg 形式は 133KBもありました。サイズや互換性を考えると eml 形式で保存した方が良いような気もします。
なお、msg 形式は Outlookの独自形式なので、メールをファイルとして外部に送るのなら、 eml 形式が良いでしょう。
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