ジンバブエのヴィクトリアフォールズでの通信(SIM)

夏休みはジンバブエとザンビアの国境にあるヴィクトリアフォールズに行くことにしました。問題なのは通信環境です。

auはジンバブエでは、音声とSMSのみでデータ通信は不可です。

https://www.au.com/mobile/service/global/au-world-service/area-charge/view-country.africa.af21/

ホテルでWi-Fiを利用できるようですが、外出中にも利用したいし、ホテルでWi-Fiがどれだけ使えるのかも疑問です。


ジンバブエではECONET

検索して見ると、貴重な情報がありました。

ジンバブエでプリペイドSIMを使う その1: 情報収集

ジンバブエでプリペイドSIMを使う その2: EconetのプリペイドSIMカードを購入!

ジンバブエでプリペイドSIMを使う その3: Econetの初期状態

ジンバブエでプリペイドSIMを使う その4: Econetのデータ通信設定

ジンバブエでプリペイドSIMを使う その5: Econetの実際の使い勝手

これを読むと、SIMを買ったらTop Up(チャージ)して、そこから、(データ)バンドルを購入して、日々のデータ通信に充てるようです。バンドルを買わないとどうやら割高なレートでチャージしたお金が減るように思えます(もしくは単に最初の5MBを使い切って通信不可になるか)。

この概念を知らなかったら、苦戦していたかもしれません。


プリペイドパッケージBUDDIE

ECONET にはBUDDIEというプリペイドパッケージがあるようです。

https://www.econet.co.zw/services/voice/buddie

USD 0.5 でSIMを購入すると、次の使用料が含まれているようです。

50 cents worth of FREE voice airtime,
5MB FREE data,
10 FREE SMS and 10 FREE MMS

そしてairtime なるポイントのようなものを購入し、それを使ってバンドル(パケット)を購入することになるようです。

電話番号、*143# を使って、バンドルの購入をすることができるようです。


My Econet

ECONETにはMy Econetというアプリがあるようです。

My Econet App Store プレビュー

アプリを使った方が電話を使った操作より簡単そうなので、これを使った方が良さそうです。

試しに入れてみたところ、番号が登録されていないので登録するようにというメッセージが表示されました。当然ですね。今は何もできないのでいったん削除しました。


ECONETのショップ

ECONETのサイトを見ると、ヴィクトリアフォールズ空港とヴィクトリアフォールズの市街地にもショップがあるようです。

https://www.econet.co.zw/locations?pg=1

サイトによれば、市街地のショップはLandela Complexなるショッピングモール(というよりは商店街)にあることになっています。

しかし、Googleマップで検索すると、少し離れた場所に独立して店を構えているようにも見えます。

https://goo.gl/maps/urHuaewBXnAFXMYC6

空港でSIMを入手できることを祈ります。


ECONETの5G対応

ECONETでは5G対応がまだ始まったばかりのようです。2023-04-06 時点で22か所。ヴィクトリアフォールズでは、2か所しかなさそうです。

NRZ Victoria Falls (どうやら駅らしい)
Spar (OK) Victoria Falls(なぜかザンビア国内のスーパーがヒットします)

[Exclusive] Econet has whitelisted all its customers for 5G!


私が使っている iPhone 12 Pro Max は、当初デュアルSIMにすると5Gが無効になるという制限がありましたが、 iOS 14.5 で改善されたようです。

UQを eSIM、ECONETを物理SIMとしても、両方とも5Gで利用できそうです。ヴィクトリアフォールズでは使えるところが2か所しかありませんが…


ジンバブエに行ってみて

2024-02-25 追記

ヴィクトリアフォールズの空港につき、入国審査を抜けた直後に停電が発生し、さすがジンバブエと思いました。私たちは比較的早くに並んでいたので、あとの人たちが入国出来たのか気になります。

それはさておき、制限エリアを出て、ECONETを探したところ、なんと日曜日でお休みでした。空港のショップが日曜日でお休みって…

仕方なく、とりあえず一旦宿泊施設のVictoria Falls Safari Lodgeに向かい、長旅で疲れたのでその日はそのままロッジで過ごしました。ホテルのWi-Fiは壊滅的にダメで、玄関付近に行かないとまともに通じない感じでした。PCを使っている人がロビーにいたので、やはりつながらないのではないかと思います。

インターネット回線がダメというよりは、Wi-Fiのアンテナ自体がまともに立たないので、設計の問題だと思います。私が手直ししてやりたい気分でした。

翌日、乗馬サファリの後に街に出てECONETのショップで物理SIMをゲット。乗馬の後で疲れていたこともあり、渡されたメニューからeSIMではなく、物理SIMを選んで契約しました。

販売員のおっちゃんたちの技術スキルはイマイチでしたが、サービスカウンターのお兄さんは姪のiPhoneのトラブルも解決できていました。私のiPhoneは時分で設定し、妻のiPhoneはおっちゃんが設定できなかったので私が設定しました。

街中では通信は悪くはなかったという記憶がありますが、妻曰くあんまりポケモンはできなかったという事で良くなかったそうです。ロッジに戻るとさらにだめで、ある程度はつながるけれど、Wi-Fiとどっちがいいか微妙で、そのときによって切り替えて使っていました。

サファリロッジは街から離れたちょっと辺鄙なところにあるので致し方ない面もありますが、ロッジは高台にあり、目の前にはザンベジ国立公園が広がり、眺めが良いため他のホテルに泊まっている観光客も訪れる観光名所のような場所なので、本当ならもっと電波が入ってもよさそうなもんでした。

他に、ネットで契約できるeSIM、Flexiroamも契約してみましたが、こちらはほぼ通信出来ませんでした。Flexiroamの提携会社はTelecelという事ですが、iPhoneのネットワーク選択リストに表示すらされませんでした。周囲にアンテナがないのでしょう。

通信が不安定なため、リモートデスクトップを使って仕事をする気にはなれず、PCローカルにインストールしてあったIllustratorやPhotoshopを使って仕事をしました。日本でインストールしておいて本当に良かったです。そうでなかったら、仕事のためにいちいち街まで出かけないといけないところでした。

ボツワナでも使えるというeSIMも入れたと思いますが、目的地がチョベ国立公園でさらに辺鄙なところだったこともあり、こちらもほとんど使えなかったという印象です。

ヴィクトリアフォールズやボツワナに行くなら、通信環境は覚悟しておいた方が良さそうです。

なお、ジンバブエは一度経済が破綻しているためか、隣のボツワナやザンビアとはイミグレーションからして設備が大違いでした。建物はきれいだし、電子化もされていました。

ジンバブエは手書きの入国カードでしたが、ボツワナとザンビアはなにも書かなかった気がします。ボツワナとザンビアは日本人は査証免除という事もあったのかもしれませんが。

ボツワナは道路もきれいに舗装されていて、その辺もジンバブエとは違いました。ただし、ボツワナは鉱物資源で儲かっているみたいなので、将来はどうなるか怪しいです。


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