知的好奇心と収入について
マガポケで無料の社外取締役島耕作を読んでいたところ、ニューヨークで日本酒の試飲会をしている描写があり、いい反応を示さない客に対して次のような説明がありました。
社外取締役 島耕作 43話より |
「富裕層には知的好奇心が強い人間が多いので、なじみのない味には興味を示します。逆に私見ですが、収入が少ない層の人たちは新しい味に保守的で、初めて食べる食品や酒類はなかなか受け容れられにくい気がします」
これを読んで思い出したのが私の父です。父は食べつけないものは全然ダメで、ガリバルディやDEAN & DELUCA の総菜を買って行っても、お口に合いません(笑) それに対して母は、美味しい美味しいと言って喜んで食べます。
母は、若いころから自宅のビデオやレコーダーなどの設定を父の代わりにしていて、高齢になってからパソコンやスマホを与えたところ、後期高齢者の今でも普通に使っています。父はそういうのはからっきしです。
上の話に戻ると、富裕層が知的好奇心が強く、低収入の層が保守的なのではなく、好奇心が強いから収入が増え富裕層になり、保守的だと新しい知識や知見を得ることができず収入も増えないのだろうと思います。
以前、ベトナムに弟を連れて行ってフォーを食べさせたところ、パクチー(シャンツァイ、コリアンダー)に拒否反応を示していました。やっぱり駄目か、と思っていましたが、帰国後にパクチーがとても気に入ったらしく、東京に来た時にベトナム料理店で増量しているくらいでした。
弟は子供の頃から味覚については保守的でしたが、新しいものを受け入れることができる面もあって喜ばしい事でした。
経験にないものを拒絶するのではなく、経験にないものの良い面を見つけ出してほしいと思います。
コメント
コメントを投稿