日本のWebサイトが使いやすい?
日本のサイトはよくできている?
スレッズを見ていたら、フィンエアーで「キャンセルを確認する」のボタンを押したら即座に航空券がキャンセルされてしまって買い直すのに27万円必要、というスレッドが流れてきました。
それに対して、誤訳の指摘以外に、日本みたいに顧客目線じゃないからとかいうコメントが散見されて大いに疑問を感じました。
日本のサイトは出来が悪い
まず、日本のサイトは率直に言って、バカが作ってんじゃねーの?、っていうサイトが多いと感じています。政府のサイトからしてそうで、お前一回でもこのサイト使った事あるんか?、っていうのはざらにあると感じています。
例えば年金サイトとか、メガバンクの法人向けのインターネットバンキングのサイトとか。今はどうかわからないけれど、10年くらい前のauのサイトもあまりにもひどくて腹が立ちました。
高島屋の例
昨年も、高島屋に実家宛てのおせちを発注したら届かなかったという事件がありました。
大晦日にスペインに滞在していたところ、親からLINEでおせちが届かないと連絡がありました。現地は夜中で、発注したときの記録を探したり、国際電話でプラチナカードコンシェルジュに新たにおせちを手配できないものか相談したりで大変でした。
発注をした際に、実家にもそのスクリーンショットを送った記憶があったので、見直してみたら、やっぱり残っていました。画像にはしっかり「申込番号」が表示されています。
帰国後に高島屋に問い合わせたところ、次の回答がありました。
*引用開始*
お問い合わせいただきました件に関しまして、ご連絡の際のお名前、お電話番号等で確認させていただきましたところ、「2024年11月17日」に会員登録いただいておりますが、ご注文は承っていない状況でございます。ご注文完了いたしますと画面にご注文番号が表示され『ご注文確認メール』が自動送信されます。また、マイページの購入履歴にてお申し込み内容をご確認いただくことができます。商品をカートに入れた状態から、新規会員登録画面へ遷移した場合や、ブラウザの戻るボタンをご使用された場合、ご注文手続きは完了しておりません。誠に恐れ入りますが、今回、上記理由を含め何らかの事情により購入手続きが中断されたため、ご注文完了にならなかったと思われます。今後とも高島屋オンラインをよろしくお願い申しあげます
*引用終了*
これ、発注している時に、会員になりませんかと勧誘され、今後のこともあるから、登録しておこうかと会員登録画面に遷移して、登録した後、上の画面が表示されたから、申込番号を見て、ああ、発注されたんだなと思ってしまったんだと思います。(個人情報を登録しているからカード情報等も入れたつもりになっている)
こういう作りにするのなら、会員登録後に注文画面に戻ったところで、まだ発注は完了していません、とか警告出さない?、と思います。それか、航空会社のサイトでよく見る、発注の進捗状況を示す表示を上に出さんかね?、と思います。
それができないなら、途中で会員勧誘なんかするなよと思います。購入後に最後に会員登録しませんか、でいいじゃないですか。
注文を完了することより、会員獲得を優先する、会社ファーストな考えだからこういう事になるんだと思います。
大体、「注文番号」が別にあるのなら、「申込番号」なんていう、客にとっては意味不明などうでもいい番号表示すんじゃねー、と思います。
丁度この時は、旅行の準備と、新年会の手配と、その他もろもろを同時にやっていてマルチタスクだったため、メールの確認まで気が回らなかったという私の事情はありますが、それにしてもです。
ニッポンレンタカー
私はニッポンレンタカーをゴールド会員を維持するくらいには使っていましたが、サイトはやっぱり、お前これ使った事あるんか?、っていう作りで呆れていました。何回も使うなら前回借りた店舗や車種を素早く選択できるようにする、みたいな使ってみたらすぐに必要だとわかる当たり前の機能が実装されていませんでした。
ITのアの字もわからない、あと何年で退職だから無難に過ごすかとか業務中に考えているようなやる気のない不勉強なオッサン管理職が上にいて、事なかれで適当に支持や承認を出しているんじゃないかと思います。自分がわからないなら、若い部下に企画や監修をさせろと思います。
私が経営者だったら、社員に平日に使えるクーポン券を発行するとかレンタル代を立替金扱いにするとかして、代わりに使い勝手やサービスに関する報告書を提出させるとかして、日々サイトやサービスをブラッシュアップすると思います。
お店の人が言っていました。「自分たち短距離しか乗らないから、クルーズコントロールとかわかんないんですよね」。ステップワゴンのクルーズコントロールが何回借りても先行車を見失う危険なものだったけれど、ああいうのも見つけてくれるようになるでしょう。
海外の使いやすさ
Webサイトの使いやすさとは別の問題ですが、夏季休暇にイタリアに行くため、イタリアの旧国有鉄道トレニタリアで列車の予約をしようとすると4か月先まで予約が可能でした。
それに対して同じく旧国有鉄道であるJR東日本の「えきねっと」で予約しようとすると1か月先までしか予約ができません(事前予約でもう一週間先まで)。一か月先って、インドや中国でさえももっと先まで予約できたと思います。
しばらく前になってようやくANAも一年先まで国内線を予約できるようになりましたが、他の国はとっくに出来ていて、どうなってんのと思っていました。
年末にスペインを旅行した際には、高速脇のカフェテリアや、小さいな土産店でさえもVISAタッチが使えたため、現金を使う機会がほぼありませんでした。クリスマスマーケットの出店で現金を出しましたが、あれでさえもキャッシュレス決済ができたのかもしれません。
スペイン、イタリア、ドイツなどでは、ノイシュバンシュタイン城やバチカン美術館、サグラダファミリア等の観光施設がWebから予約可能です。私は旅行会社を通すことなく、日本に居ながらにして、すべての旅行を手配しています。事前に予約して入れるかどうかが分かるため、オーバーツーリズム対策にもなっているのだろうと思います。
日本の現状
海外を知らない日本礼賛の人たちは、いまだに日本が進んでいる、優れていると思っているようですが、むしろ遅れているというのが現実です。
日本の一人当たりGDPは39位で、かつてPIGSと揶揄されたイタリアやスペインにも劣ります。韓国や台湾にも劣ります。
【2024年最新】世界の一人当たりGDPランキング(IMF) | 日本の一人当たりGDPは世界39位と、5ランクダウンの見込み|セカイハブ
孫氏の兵法に、敵を知り己を知れば百戦危うからずや、つまり、敵と相手をよくわかっていれば負けることはない、と書かれています。自分のことが分かっていなければ勝つことはできないんです。
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